アロマオイルを使った簡単アロマスプレーの作り方

ジョダンでは精油の香りを携帯できるアクセサリーやアロマストーンを制作していますが、これらと同様に、アロマをもっと気軽に活用していただきたい!という思いから、自分でつくれるアロマクラフトの作り方とレシピのご紹介を始めました。

前回は、ヘアオイルの作り方をご紹介しましたが、

今回は、いい香りのするアロマスプレーの作り方です。

様々な種類のアロマスプレーが市販されていますが、

無水エタノールと、好きな香りの精油と、精製水を混ぜるだけで、あっという間に作れてしまいますし、コスパもいいので是非ご自分でつくってみてください^^

エアーフレッシュナーとしてお部屋の空気を一瞬でリフレッシュして気分転換できるほか、

精油の種類を考慮すれば、抗菌作用を含んだマスクスプレーとしても利用できたり、

アウトドアでの虫除けスプレーや衣類の防虫スプレー、消臭スプレーなどいろいろと応用できます。

アロマオイルを使った簡単アロマスプレーの作り方

アロマスプレーを作るのに用意するもの

・ビーカー
・無水エタノール 20ml
・好みの精油 20滴〜40滴
・精製水 80ml
・作ったアロマスプレーを入れる100mlのスプレーボトル
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※ アロマオイル(正式名称は精油・エッセンシャルオイル)を水に溶けやすくするために使うのが無水エタノール。防腐作用もあります。最近ではサトウキビなどの自然素材を発酵させて作られた植物性の無水エタノールも増えてきていておすすめです。

無水エタノールが入手できない場合、アルコール度数40度以上のウォッカでも代用できます。

※ 価格の安いアロマオイルには合成香料が使用されていることが多いので、商品名に「精油」もしくは「エッセンシャルオイル」と表記のあるものを使いましょう。100%天然のものがおすすめです。

※ 水道水と比べて精製水の方が純度が高いため、精油の香りの純度もキープできるとされていますが、

精製水が手に入らない場合は、水道水を使用しても構いません。その場合、一晩寝かせ、太陽光にあてたものを使うとカルキを抜くことができておすすめです。

(直接肌に触れる化粧水やボディローションなどのスキンケア用品を手作りする場合は、精製水や軟水ミネラルウォーター、芳香蒸留水を使ってください)

※ 作ったアロマスプレーを入れる容器は、光や熱による劣化を防ぐために、遮光性のものの方がよりよいでしょう。

また、プラスチック製の容器だとエタノールにより劣化する恐れがあるので、ガラス製のものがおすすめです。

簡単アロマスプレーの作り方

ビーカーの中に無水エタノール20mlを入れます。

無水エタノールを容器の中に注ぎます。
(量の目安を覚えてきたら、無水エタノールを直接容器に流し込めばもっと簡単に作れます^^)

好きな精油を20〜40滴加えます。
(1%濃度にしたい場合は、20滴。2%濃度にしたい場合は、40滴。)

精製水80mlを加えます。

蓋をしてよく振ってよく混ぜ合わせたら完成です。

※ 使用前には軽く降って、精油とその他の材料がよく混ざった状態で使いましょう。

用途別・アロマスプレーの活用法

【 ルームスプレーとして・・・ 】

お部屋や車の中でアロマスプレーを振りまけば、精油の殺菌・抗菌作用により空気をきれいにしてくれます。

気軽にシュッとするだけで、精油のいい香りの効能により一瞬で気分もリフレッシュできます。

【 マスクスプレーとして・・・ 】

風邪や花粉対策、コロナ下においてマスク生活を余儀なくされる中、マスクにシュッと吹きかければ、アロマのいい香りを取り入れながら精油の抗菌作用により感染リスクを軽減させることができます。

マスクにスプレーした後は、エタノール臭がツンとしないように、何度かマスクを振ってアルコールを飛ばしてから装着しましょう。

【 虫除けスプレーとして・・・ 】

手作りの虫除けスプレーなら、合成香料や着色料、保存料を使用しないので小さなお子様にも安心してお使いいただけます。

小さなお子様に塗布する場合は、精油の濃度を0.5%以下にしてください(※ 3歳未満のお子様には使用は控えましょう)。

【 消臭&衣類の防虫スプレーとして・・・ 】

トイレやゴミ箱、シンク、靴箱など、匂いの気になるところには、消臭効果のあるペパーミント、ユーカリ、ティートゥリー、レモングラス、レモンなどの精油を使ったアロマスプレーをふきかけると嫌な匂いをすっきりと殺菌・消臭してくれます。

また、クローゼットの中の大切にしたい衣類を虫食いから守りたいときには、無色で防虫効果のあるラベンダーやペパーミントなどの精油がおすすめです。部屋干しの嫌な匂いにも役立ちます。

アロマスプレーにおすすめの精油

【 殺菌・抗菌作用の高い精油 】

どの種類の精油にも植物が過酷な状況下で生き延びるために発している成分により殺菌・抗菌作用がありますが、特に以下は、殺菌・抗菌作用が高い精油です。

ティートゥリー、ヒノキ、ヒバ、シダーウッドアトラス、ジュニパーベリー、ペパーミント、ユーカリ、ラベンダー、ラベンサラ、レモン、レモングラス、シトロネラ、タイム・リナロール、ローズマリー、セージ、バジル、パイン、モミ、ユズ、ライム、グレープフルーツ、クラリセージ、ゼラニウムなど。

好きな香りの精油にこれらの精油をブレンドして心地よい香りを作ってみてください^^

【 虫除け効果の高い精油 】

レモングラス、ユーカリ、ペパーミント、レモンユーカリ、ラバンジン、ローズマリー、プチグレン、ジュニパーベリー、など。

【 リラックス効果の高い精油 】

ラベンダー、フランキンセンス、オレンジ、ベルガモット、ゼラニウム、サンダルウッド、ネロリ、カモミール、ローズなど

精油使用量の計算の仕方について

精油を顔や頭皮につけるには、原液のままだと濃すぎるため、精油の濃度が1%濃度になるように希釈して薄める必要があります。

エッセンシャルオイルのボトルから落ちる1滴の量は約0.05mlなので、

基準として、キャリアオイル5ml(小さじ1杯)に対して、精油1滴と覚えておけば計算も簡単です。

ちなみに、身体につける場合は、精油の濃度が2%濃度になるようにして使います。

基準として、キャリアオイル5ml(小さじ1杯)に対して、精油2滴となります。

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【計算式】(※ 精油1滴が約0.05ml)

キャリアオイル50mlに対して1%濃度でつくる場合:
50ml×0.01=0.5ml
0.5÷0.05=10滴

キャリアオイル50mlに対して2%濃度でつくる場合:
50ml×0.02=1ml
1÷0.05=20滴


手作りアロマスプレーの使用期限と保存方法

保存可能期間は2〜3週間程度です。

防腐剤や保存料を入れないため、できるだけ早く使い切るようにしてください。

マスキングテープやラベルシールに、作った日の日付を書いておくとわかりやすいのでおすすめです。

また、高温多湿の場所は避けて冷暗所にて常温で保管しましょう。

アロマスプレーを手作りするときの注意点

・無水エタノールは発火性があるので、火の近くで使用したり保管したりしないよう注意してください。

・柑橘系の精油(エッセンシャルオイル)は、劣化が早いので、開封してから半年以内のものを、その他の精油(エッセンシャルオイル)は、開封してから1年以内のものを使用してください。

・心身の状態によって使用できない精油(エッセンシャルオイル)があるので、アロマセラピーの専門書などで禁忌を確認して精油を選びましょう。