精油の種類

【Aroma Library】ブラックペッパー精油のおすすめの使い方・効果・効能

JODAN.(ジョダン)instagramでもご紹介している精油の種類についてのアロマメモと心理作用を、ブログでもう少し詳しく発信するコーナー第16弾。

植物たちの声に耳を傾ければ、わたしたち人間もその力の素晴らしい効果を十二分に受け取れるようになるはずです。

草、木、花、種…は私たち人間よりもずっとずっと偉大で強い存在。

だから、不安なとき、弱っているとき、疲れているとき、自分らしくいられないときに、助けとなってくれる。

そんな植物たちにもっと親しみを感じて頂けたら嬉しく思います。

第16回目は、ブラックペッパー精油についてご紹介いたします。

精油について知って使うのと知らずに使うのとではアロマの効果も違ってくると言われていますので、一歩踏み込んで精油のことを知るきっかけとなれば幸いです。

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イラスト/服部あさ美

【Aroma Library】ブラックペッパー精油のおすすめの使い方・効果・効能

ブラックペッパー精油の基本情報

精油名:Black pepper ブラックペッパー
学名:Piper nigrum
科名:コショウ科
抽出部位:果実(種子)
抽出方法:水蒸気蒸留法
産地:インド、ベトナム、スリランカ、インドネシア、マダガスカルなど
ノート:トップ〜ミドルノート

ブラックペッパーのストーリー

ブラックペッパーは、4000年以上も前から、インドや東南アジアで食用や医療に使用されてきました。アーユルヴェーダでは欠かせない存在になっています。

また、中世ヨーロッパでは、金と同じ価値を持つほど重宝されており、ペッパーと金が交換されていたという記録も残っていたり、

肉の保存性を高めるスパイスとして、大航海時代の始まりに貢献したとも言われています。

そのほかに古代エジプト時代には、ミイラの鼻孔にブラックペッパーを詰めていたとされています。

ブラックペッパーの植物の特徴

ブラックペッパーは熱帯地方によく育つ蔓性の多年生植物で、蔓は4メートルもの長さになり、10〜15センチほどの房に20〜50個程の実をつけます。

ちなみに、ブラックペッパーは熟す直前の果実(種子)を乾燥させて外皮が黒く変色したもので、

未成熟なものはグリーンペッパー、熟した赤い実の外皮を取り除いて乾燥させたものをホワイトペッパーと呼びます。

薬能形態論などに基づいたブラックペッパー精油の特徴

【種子系】

16世紀、スイス人医師パラケルススが、「植物の形態が人間の器官や体の部位と似ていたり、特定の生物の特徴を思わせたりするものはその効用を反映していて、それは神が人間に植物の効能を知らせるためのヒントを託している」と唱えました。

植物と人間はまったく違う生き物のようですが、実は似ている部分がたくさんあります。

ブラックペッパー精油は種子の部分から抽出されます。

種子は人間に例えるなら、わたしという情報がぎゅっと凝縮して詰まっているDNAで生命力の塊なので、

種子から抽出される精油は、自分の殻を破って新しい可能性や才能を目覚めさせるエネルギーを持っているとされています。

また、消化器に作用することから、食べる意欲=生きる意欲につなげてくれ、身体の生命エネルギーを司る肝と心(腎)を強くする働きがあります。

ブラックペッパー精油の心への作用・効果・効能

ブラックペッパー精油の香辛料らしい刺激と温かみのある香りは、気分をリフレッシュしたいときに効果的です。

何かに集中して取り組みたいときにも力になってくれます。

辛みの中に爽やかさも合わせ持ち、心を軽快にして元気を与えます。

マダガスカル産のブラックペッパー精油は温かみと複雑さを併せ持ち、インド産とスリランカ産のブラックペッパー精油はは清涼感と爽やかさがある、といったように、産地によって香りに違いがうまれやすいです。

男性にも好まれるので、男性用の香水などをつくるときにブレンドするのもおすすめです。

ブラックペッパー精油のからだへの作用・効果・効能

食べることができる植物から採れる精油は、すべて消化器系に作用しますが、ブラックペッパー精油もそのうちのひとつで、

胃腸の働きを整え消化不良を改善したり、お腹の中にガスが充満してお腹が張っているなと感じるときに症状を和らげてくれます。

ジンジャーと似ていて、温めて血流を促進する作用があるので、肩こりや運動後の筋肉疲労には、ホホバオイルなどのキャリアオイルに混ぜてトリートメントしてあげると、筋肉痛を和らげて老廃物の排出を促します。

また、冷え性の方は、全身浴や足浴で利用すると改善されていくのでおすすめです。ただ、ブラックペッパーは皮膚刺激が起こりやすい精油なので、1〜2滴以内にしておくのがよいでしょう。

脚部の浮腫にも働きかけます。

また、交感神経を刺激して脂肪を分解する働きがあるので、脂肪を燃焼させたいときや、セルライトが気になるときに、トリートメントするのがおすすめです。グレープフルーツなどとブレンドして相乗効果を上げるとより効果的です。

ブラックペッパー精油とブレンド相性の良い精油

ブラックペッパー精油は、柑橘系、花系、薬草系、樹木系、樹脂系、香辛料系と幅広い精油と調和します。

特に、柑橘系、花系、薬草系と好相性。

香りが強めで存在感があるので、ブレンドするときは少量にしましょう。

ブラックペッパー精油の色とチャクラとの関係

ブラックペッパー精油は、主に、尾ていにある第1チャクラの赤色と共鳴しているとされています。

赤色は、赤土色の大地、血液、炎を表す色。

第1チャクラは、サンスクリット語で、ムーラダーラといい、「土台」「根」「支えるもの」という意味があることから、

自分らしく地に足をつけて強く生きるためのエネルギーをくれると考えられており、

自己実現能力を高め、人生の基盤を支えるために必要な安定感と安心感を与えてくれる精油のひとつです。

ブラックペッパー精油にまつわる注意事項

皮膚刺激を起こすことがあるので、

幼児・小児や敏感肌の人は、低濃度に希釈して使用するのが安心です。

おわりに

心身ともに、くすぶっていたりモヤモヤしたりしているときは、ブラックペッパー精油の力を借りて滞りを流してくれるはずです。活力を呼び戻し元気になりたいときに、ぜひ使ってみてください。

常にアロマの香りに包まれていたいという方のために、JODAN.(ジョダン)では外出時にも香りに癒されるアロマリングやオブジェのようなアロマストーンを販売しています。毎日の生活に植物のパワフルな香りを気軽に取り入れてみてくださいね。いつの間にか自然に皆様の人生がより良い方向に導かれることを祈っております。