アロマオイルを使った簡単ヘアオイルの作り方

ジョダンでは精油の香りを携帯できるアクセサリーやアロマストーンを制作していますが、これらと同様に、アロマをもっと気軽に活用していただきたい!という思いから、自分でつくれるアロマクラフトの作り方とレシピをご紹介していこうと思います。

今回は、ヘアスタイルのスタイリングや髪の毛のお手入れに使用している人も多い、いい香りのするヘアオイルの作り方です。

実はとっても簡単に自作することができます。

好きな香りの精油とホホバオイルなどのキャリアオイルを混ぜるだけで、あっという間に作れてしまいますし、コスパもいいので是非ご自分でつくってみてください^^

ケミカルなものを一切入れない、天然素材でつくるヘアオイルは、自然な香りで心地よい気分にしてくれます。

アロマオイルを使った簡単ヘアオイルの作り方

ヘアオイルを作るのに用意するもの

・好みのキャリアオイル 50ml
・好みの精油 10滴
・作ったヘアオイルを入れる容器

※ ベースになるキャリアオイル(植物油)には、いろいろな種類がありますが、初心者の方にはホホバオイルがおすすめです。

※ 価格の安いアロマオイルには合成香料が使用されていることが多いので、商品名に「精油」もしくは「エッセンシャルオイル」と表記のあるものを使いましょう。直接、髪の毛や身体に塗布するので、100%天然のものがおすすめです。

※ 作ったヘアオイルを入れる容器は、スポイト式のボトルやプッシュ式のポンプボトルが使いやすくておすすめです。また、光や熱による劣化を防ぐために、遮光性のものの方がよりよいでしょう。

簡単ヘアオイルの作り方

容器の中にキャリアオイル50mlを入れます。

好きな精油10滴を入れます。

蓋をしてよく振り混ぜ合わせたら完成です。

※ キャリアオイルをより正確に計量したい方は、写真のようなメモリ付きのビーカーを使うと、容器に入れるときに入れやすくておすすめです。

※ 使用前には軽く降って、精油とキャリアオイルがよく混ざった状態で使いましょう。

更にもっと簡単にヘアオイルを作りたい人は・・・

ただでさえ作り方が簡単なヘアオイルですが、さらにもっと簡単に作りたい方は、キャリアオイルの入ったボトルの蓋を開け、そこに直接精油を垂らし入れて振り混ぜればできてしまいますね^^

精油使用量の計算の仕方について

精油を顔や頭皮につけるには、原液のままだと濃すぎるため、精油の濃度が1%濃度になるように希釈して薄める必要があります。

エッセンシャルオイルのボトルから落ちる1滴の量は約0.05mlなので、

基準として、キャリアオイル5ml(小さじ1杯)に対して、精油1滴と覚えておけば計算も簡単です。

ちなみに、身体につける場合は、精油の濃度が2%濃度になるようにして使います。

基準として、キャリアオイル5ml(小さじ1杯)に対して、精油2滴となります。

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【計算式】(※ 精油1滴が約0.05ml)

キャリアオイル50mlに対して1%濃度でつくる場合:
50ml×0.01=0.5ml
0.5÷0.05=10滴

キャリアオイル50mlに対して2%濃度でつくる場合:
50ml×0.02=1ml
1÷0.05=20滴


手作りヘアオイルの使用期限と保存方法

保存可能期間は1ヶ月程度です。

純粋なキャリアオイルには防腐剤や保存料が入っていませんので、酸化しやすいため、できるだけ早く使い切るようにしてください。

マスキングテープやラベルシールに、作った日の日付を書いておくと安心です。

また、高温多湿の場所は避けて冷暗所にて常温で保管しましょう。

熱や湿気、急な温度差で劣化が早まってしまうので、風通しがよく直射日光が当たらない場所に置いておくのがおすすめです。

ヘアオイルを手作りするときの注意点

柑橘系の精油(エッセンシャルオイル)は、劣化が早いので、開封してから半年以内のものを、その他の精油(エッセンシャルオイル)は、開封してから1年以内のものを使用してください。

光毒性のある精油(ベルガモット、グレープフルーツ、レモン、ライムなど)を入れる場合は、日中の使用は避けましょう。

敏感肌や肌の弱い方は、皮膚刺激の強い精油(柑橘系、ペパーミント、レモングラス、ユーカリグロブルスなど)は控えるか、もしくはごく少量にして試すのがおすすめです。

万が一、肌に合わない場合は、使用を控えましょう。

心配な方は、使う前にパッチテストをすると安心です。二の腕の内側に、手作りしたヘアオイルを少量塗布し、数時間置いて赤くならないかチェックしてください。

心身の状態によって使用できない精油(エッセンシャルオイル)があるので、アロマセラピーの専門書などで禁忌を確認して精油を選びましょう。

ヘアオイルにおすすめのキャリアオイル

キャリアオイルとは、オリーブやココナッツなどの植物から絞られた純粋な植物油の総称です。

「キャリア=運ぶ」という意味を持ち、精油の成分を身体中に運ぶという役割からきています。

精油(エッセンシャルオイル)は、植物の濃厚なエッセンスなので、ほとんどの種類が髪や肌に直接付けられないため、キャリアオイルに混ぜて精油の濃度を下げて使用します。

また、キャリアオイル(植物油)そのものにも栄養が含まれているので、単体でも使用できます。

以下、ヘアオイルを作るのにおすすめのキャリアオイル(植物油)とその特徴をまとめました。

ご参考に、自分の髪質に合いそうなものや好みの使用感で選んでみてください。

【 ホホバオイル 】

初心者の方にもおすすめな、さらりとした軽いテクスチャー。酸化しにくく、すべての肌質と相性がよいです。古来より、ネイティブアメリカンも紫外線と乾燥から髪と肌を守るために利用しています。

【 グレープシードオイル 】

匂いがほとんどないため、精油の香りそのものを引き立たせたいときにおすすめです。伸びがよくて、さっぱりとした使い心地なので、しっとりし過ぎるのが苦手な方に。

【 アルガンオイル 】

保湿作用や抗酸化作用に優れ、髪や肌にとって万能オイルと言われています。栄養成分が豊富に含まれているので、髪の毛がパサついているときや、ハリやコシが欲しいときに向いています。

【 ココナッツオイル 】

特に、紫外線から髪を守る力が高く、紫外線で痛んでしまった髪や頭皮も修復してくれるので、アウトドアがお好きな方、紫外線によるダメージを緩和させたい方におすすめです。

【 マカデミアナッツオイル 】

人の皮脂に近い成分が多く含まれていて、髪に馴染みやすく、ビタミンA・ビタミンB・ビタミンEが豊富なので、若返りのオイルと称されるほど。痛んだ髪を修復したいときや頭皮もケアしたい方におすすめです。

【 カメリアオイル(つばき油) 】

少し重めのテクスチャー。日本では椿油と呼ばれ、何百年も前から髪の毛のお手入れに親しまれてきました。酸化しにくく、髪の毛や頭皮への浸透力が高く、艶を与えます。

ヘアオイルにおすすめの精油

基本的には、好きな香りの精油(エッセンシャルオイル)を選ぶのがおすすめです。

というのも、好きな香りには、その時の自分の状態にとって必要な成分が入っているとされているから。

精油は、様々な植物の花や葉、樹木や樹脂などから抽出されたエッセンスで、

その香りを嗅ぐだけで気持ちが落ち着いたり、安らいだり、ハッピーな気持ちになったり、高揚したりと、様々な作用があるので、

精油入りのヘアオイルを使えば、健康な皮膚の成長を促すヘアケアをしながら同時にアロマテラピー(芳香療法)で心もケアできることになります^^

香りを楽しみながら、大脳辺縁系を通して自律神経のバランスをとり、外側からも内側からもケアしましょう♩

ちなみに、精油を選ぶ際に、いろいろな種類を嗅いでいると、どの香りがいいか段々わからなくなってくることもあるかもしれません。

そんな時は、一度自分の手の甲や手首など、自分自身の匂いを嗅ぐのがおすすめです。混乱した嗅覚を、すぐにリセットさせることができます。
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以下に、効能も参考にしたい方のために、用途別のおすすめをまとめましたので、気になる効能の中から嗅いでみて好きな香りを選んでみてくださいね^^

【 乾燥・ダメージヘアには・・・ 】

ジャスミン、イランイラン、サンダルウッド、シスタス、シダーウッドアトラス、クラリセージ、ネロリ、パチュリ、フェンネル、フランキンセンス、ベティバー、ヘリクリサム(イモーテル)、ベンゾイン、ホーウッド、ホーリーフ、マンダリン、メリッサ、ラベンダー、ローズ

【 発毛促進には・・・ 】

イランイラン、シダーウッドアトラス、ジャスミン、クラリセージ、パセリシード、ベイローレル、ローズマリー

【 頭皮の痒みには・・・ 】

カモミール、カンファー、サンダルウッド、スパイクナード、ダグラスファー、マートル、ペパーミント、メイチャン、メリッサ、ヤロー、ラベンダー

【 頭皮のベタつきには・・・ 】

オレンジ、グレープフルーツ、サイプレス、シダーウッド、ゼラニウム、タイム、ティートゥリー、パルマローザ、ヒバ、ベルガモット、ホーウッド、ホーリーフ、マートル、マンダリン、ミルラ、ペパーミント、ユーカリ、ユズ、ラベンダー、ライム、レモングラス、ローズマリー

ヘアオイルのおすすめの使い方

ヘアオイルは、髪の毛のスタイリング以外にもいろいろな使い方ができます。

いい香りに包まれながら、セルフケアにぜひ活用してみてください^^

【髪の毛のスタイリング剤として・・・ 】

ヘアオイルを適量手に取り、髪の毛全体に馴染ませて整えます。自然な艶が出て、紫外線からのダメージも受けにくくなるのでおすすめです。

少量ずつ付け足していき、好みの感じに仕上げましょう。

【頭皮のマッサージに・・・ 】

疲れて頭皮が硬くなってしまっているときには、シャンプー前、乾いた頭皮に適量を馴染ませて、3〜5分程度マッサージしましょう。

その後、5分程おいて、ぬるま湯ですすいだら、シャンプーでしっかり洗い流してください。

頭皮の血行が促進されて、毛穴に詰まった汚れも落としてくれるので、白髪や抜け毛、頭皮の匂いやベタつきでお悩みの方にもおすすめです。

【洗い流さないトリートメント剤として・・・ 】

シャンプー後の髪に、ヘアオイルを適量馴染ませて、ドライヤーで乾かしてください。

つけるときにはベタつかないよう注意して、少量ずつ加減しながらにしましょう。

手のひらでヘアオイルを温めて使うと、浸透力が高まります。

【髪の毛のオイルパックとして・・・ 】

髪がパサついているときやダメージが気になるときには、オイルパックをすると、しなやかでまとまりやすいしっとりした髪になります。

乾いた髪にたっぷりヘアオイルを馴染ませて、10分〜2時間(リラックスしたい時間好きなだけ)おきます。

電子レンジで温めた蒸しタオルなどで頭を覆うと、より浸透力も高まって◎。

最後にぬるま湯ですすいで、シャンプーでしっかり洗い流しましょう。