【Aroma Library】ローズ精油のおすすめの使い方・効果・効能

JODAN.(ジョダン)のinstagramでもご紹介している精油の種類についてのアロマメモと心理作用を、ブログでもう少し詳しく発信するコーナー第12弾。
植物たちの声に耳を傾ければ、わたしたち人間もその力の素晴らしい効果を十二分に受け取れるようになるはずです。
草、木、花、種…は私たち人間よりもずっとずっと偉大で強い存在。
だから、不安なとき、弱っているとき、疲れているとき、自分らしくいられないときに、助けとなってくれる。
そんな植物たちにもっと親しみを感じて頂けたら嬉しく思います。
第12回目は、ローズ精油についてご紹介いたします。
精油について知って使うのと知らずに使うのとではアロマの効果も違ってくると言われていますので、一歩踏み込んで精油のことを知るきっかけとなれば幸いです。
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イラスト/服部あさ美
【Aroma Library】ローズ精油のおすすめの使い方・効果・効能
ローズ精油の基本情報
精油名:Rose ダマスクローズ、ローズオットー、キャベジローズ、ローズアブソリュート
学名:Rose damascena
科名:バラ科
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法、溶剤抽出法
産地:ブルガリア、トルコ、イラン、フランス、モロッコ
ノート:ミドルノート
ローズのストーリー
クレオパトラがバラを利用してアントニウスやシーザーを魅了したなど、古くから、ローズに関する神話は数多く存在し、儀式や薬、香料にも多用されてきました。
古代ローマではローズウォーターを噴水にして客人にかけたり、ペルシアでは薔薇の花を床やベッドに敷き詰めて香りを楽しんだと言われています。
また、ギリシア神話の女神・アフロディーテ(ヴィーナス)の花として、「愛のエネルギー」をもつとされてきました。
ローズの植物の特徴
ダマスクローズは、樹高2メートルほどに育つ耐寒性の落葉性低木。栽培種なので、野生には存在しません。
蕾はピンク色ですが、芳香のある二重の花を咲かせると、次第に退色して白に近い色になります。
ローズは、約250種の異種と10,000種を超える交配種がありますが、一般的に香料に使用されるのは、ダマスクローズとフレンチローズとキャベジローズのわずか3種です。
ローズの最高品質と言われるローズオットーは、ダマスクローズから抽出されており、精油は2000個の花からたったの1グラムしか抽出できず貴重で高価です。
そのため、香水市場では、安価に溶剤を用いて抽出できるローズアブソリュートが使用されることが多いですが、
溶剤には毒性のある成分が残留しているので、治療には一般的には勧められていません。
薬能形態論などに基づいたローズ精油の特徴
【花系】
16世紀、スイス人医師パラケルススが、「植物の形態が人間の器官や体の部位と似ていたり、特定の生物の特徴を思わせたりするものはその効用を反映していて、それは神が人間に植物の効能を知らせるためのヒントを託している」と唱えました。
植物と人間はまったく違う生き物のようですが、実は似ている部分がたくさんあります。
ローズ精油は花の部分から抽出されますが、
花は人間に例えるなら頭と顔にあたる部分と捉えられています。
個性を表現する歓びのエネルギーを持っているため、自分らしい魅力を開花させ、美しくなりたいと求めるときに助けになったり、
陰陽の質で言うと、花は男性的というより女性的で陰の質を持っているので、静かな夜のように脳をリラックスさせ、穏やかさと落ち着きをもたらすとされています。
また、花には雌蕊(めしべ)と雄蕊(おしべ)があり受粉する機能を備えていますが、
花のエッセンシャルオイルは、人間の生殖器官にもエネルギーを与えてくれ、
セクシャリティを高めたり、月経痛や更年期のトラブルにも作用します。
それ故に、妊娠期には子宮に刺激を与える恐れがあるので、妊娠中は禁忌とされているものが多くあります。
ローズ精油の心への作用・効果・効能
ローズのキーワードは、「愛」、「信頼」、「自己を受け入れる」。
ローズ精油には心を穏やかに強壮する作用があり、幸福感を取り戻す助けをしてくれます。
鎮静作用と高揚作用の両方を併せ持っているため、精神のバランスを立て直し、
悲しいことがあったときや、喪失感、心が冷えているとき、不安感があるとき、抑うつなど、様々な心の問題に役立ちます。
普段、忙しくてイライラが募り喧嘩してしまったときや、優しい気持ちを忘れかけているときには、入浴時にお風呂に数滴垂らして香りをゆっくりと堪能してみましょう。
不要な感情が剥がれ落ちて、気持ちにゆとりが出て、しなやかな女性らしい強さを思い出させてくれます。
人生の楽しみを味わい尽くしたい気分のときにも。
ローズ精油のからだへの作用・効果・効能
ローズ精油は、ホルモン調整作用に優れているので、月経前症候群(PMS)や月経痛、月経周期の乱れ、更年期のトラブルを和らげる効果があります。
また、スキンケアに最適な精油のひとつで、細胞成長促進作用や収れん作用があり、すべての肌タイプに向いていて、乾燥肌、老化肌、敏感肌、脂性肌などを美肌に導いてくれます。
ローズの慈愛に満ちた香りを嗅ぐだけでも心が満たされ幸せになり、その心の状態が肌にも影響すると言われており、心理的に安定することで、皮膚の炎症やアレルギー反応、吹き出物の症状が軽くなります。
ローズの芳香蒸留水は精油に値するほどの効果があり、香りがおだやかで、化粧水や赤ちゃんのスキンケアにもおすすめです。
ローズ精油とブレンド相性の良い精油
柑橘系、花系、樹木系、樹脂系、香辛料系と好相性です。
同じ花系の精油と合わせてさらに優雅な濃厚さを引き出すのもおすすめです。
ローズ精油の色とチャクラとの関係
ローズ精油は、主に、胸の中央にある第4チャクラの緑色と共鳴しているとされています。
緑色は、愛や調和を表す色。
第4チャクラは、サンスクリット語でアナーハタといい、「ふたつのものが衝突しないで起こる音」「止まることのない」という意味があることから、
じぶんと他者との間に起こる調和のためのエネルギーをくれると考えられており、
また第4チャクラが胸に位置することから、様々な感情を生み出す自分自身のハート(心)に作用するとされています。
無条件の自己愛に目覚めて、ポジティブな感情もマイナスな感情もありのまま味わい、さらに周囲を受け入れるための本当の愛をサポートしてくれる精油のひとつです。
ローズ精油にまつわる注意事項
妊娠中の使用に注意してください。
おわりに
ローズ精油は、香りを嗅ぐことで、心理的に安定することにより皮膚の状態もよくなる効果があり、心と体の両方に働きかけ、様々な女性の悩みに応えてくれます。
常にアロマの香りに包まれていたいという方のために、JODAN.(ジョダン)では外出時にも香りに癒されるアロマリングやオブジェのようなアロマストーンを販売しています。毎日の生活に植物のパワフルな香りを気軽に取り入れてみてくださいね。いつの間にか自然に皆様の人生がより良い方向に導かれることを祈っております。