精油の種類

【Aroma Library】ジンジャー精油のおすすめの使い方・効果・効能

JODAN.(ジョダン)instagramでもご紹介している精油の種類についてのアロマメモと心理作用を、ブログでもう少し詳しく発信するコーナー第11弾。

植物たちの声に耳を傾ければ、わたしたち人間もその力の素晴らしい効果を十二分に受け取れるようになるはずです。

草、木、花、種…は私たち人間よりもずっとずっと偉大で強い存在。

だから、不安なとき、弱っているとき、疲れているとき、自分らしくいられないときに、助けとなってくれる。

そんな植物たちにもっと親しみを感じて頂けたら嬉しく思います。

第11回目は、ジンジャー精油についてご紹介いたします。

精油について知って使うのと知らずに使うのとではアロマの効果も違ってくると言われていますので、一歩踏み込んで精油のことを知るきっかけとなれば幸いです。

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イラスト/服部あさ美

【Aroma Library】ジンジャー精油のおすすめの使い方・効果・効能

ジンジャー精油の基本情報

精油名:Ginger ジンジャー
学名:Zingiber officinale
科名:ショウガ科
抽出部位:根茎
抽出方法:水蒸気蒸留法
産地:インド、中国、インドネシア、ナイジェリア、ジャマイカ
ノート:ベースノート

ジンジャーのストーリー

ジンジャーは、食用に、そして薬として医療にも使われてきた長い歴史があります。

ジンジャーエールやカレーなど、料理や飲み物に世界中で愛用されており、

漢方においては、ショウガの生の根を、風邪や悪寒がするときに発汗を促すために使用したり、

根を乾燥させたもので体の陽気を回復させるのに活用されています。

長寿だった孔子は、『論語』で食についても記し、健康のために毎日少しずつショウガを摂ることをすすめたようです。

アジアからヨーロッパへは、アラビア人により伝えられ、ギリシアの医師も消化促進剤としてジンジャーを推奨していました。

ジンジャーの植物の特徴

ジンジャーは熱帯の国々に育つ多年草で、草丈は60〜120cmほどに成長します。

毎年、根茎から茎が伸び、細い葉をつけ、紫色の斑がある黄色の花を咲かせます。

薬能形態論などに基づいたジンジャー精油の特徴

【根系】

16世紀、スイス人医師パラケルススが、「植物の形態が人間の器官や体の部位と似ていたり、特定の生物の特徴を思わせたりするものはその効用を反映していて、それは神が人間に植物の効能を知らせるためのヒントを託している」と唱えました。

植物と人間はまったく違う生き物のようですが、実は似ている部分がたくさんあります。

ジンジャー精油は根の部分から抽出されます。

根は、人間で例えると、水分と養分を吸収して排泄する腸と、体を支える脚の部分にあたるとされており、

大地のエネルギーを吸収してしっかり根付いていく根っこのように、

私たちをグラウンディングさせてくれ、地に足をつけ自分の足で現実的に自分の人生を生きていくエネルギーを高めます。

ジンジャー精油の心への作用・効果・効能

ジンジャーのキーワードは、「率先」「自信」「達成」。

辛みを含む精油成分が脳を刺激して、ダイナミックで燃え盛る火のような情熱と意志を活性させ、生命力を高める働きがあります。

いい考えを持っているのに、なかなか率先して行動に移せないときに闘志を燃やす助けになりますし、

自分に自信がなく他人の後押しを待ってしまう人へ、前へ進む力を与えてくれます。

ジンジャー精油のからだへの作用・効果・効能

体を温め、血液の循環を促し、解毒する作用があるので、

冬場や夏の冷房などによる冷えや、むくみ、しもやけにも効果的です。

足湯がとてもおすすめで、たらいにお湯を張り、3滴垂らし、20〜30分温まりましょう。ブランケットをかけて、お湯が冷めてきたら足し湯ができるようポットも準備しておくのがおすすめです。

食べ過ぎ飲み過ぎによる消化不良や、便秘、お腹の中にガスがたまっているような不調を感じるときにもおすすめです。

また、鎮痛と抗炎症作用もあるので、節々の痛みがあるときや、筋肉痛などにも利用できます。

上記の症状にはホホバオイルなどのキャリアオイルに混ぜて幹部をマッサージしたり、

洗面器にお湯を張って精油を数滴垂らし、そこへタオルをくぐらせ絞ったものを温湿布としてあてると和らぎます。

そのほか、のどの痛みや風邪には、マグカップなどに注いだお湯に数滴垂らし、香りを吸入したり、

乗り物酔いやつわりなどの吐き気には芳香浴が助けになる場合もあります。

皮膚刺激のある場合もあるので、スキンケアには向いていませんが、抗酸化作用があり、しわやシミの予防になると言われています。

いずれにせよ、低濃度での使用を心がけてください。

ジンジャー精油とブレンド相性の良い精油

ジンジャー精油は、柑橘系、花系、香辛料系の精油と好相性です。

樹木系、樹脂系、ハーブ系とも調和します。

ジンジャー精油の色とチャクラとの関係

ジンジャー精油は、主に、尾ていにある第1チャクラの赤色と共鳴しているとされています。

赤色は、赤土色の大地、血液、炎を表す色。

第1チャクラは、サンスクリット語で、ムーラダーラといい、「土台」「根」「支えるもの」という意味があることから、

自分らしく地に足をつけて強く生きるためのエネルギーをくれると考えられており、

自己実現能力を高め、人生の基盤を支えるために必要な安定感と安心感を与えてくれる精油のひとつです。

ジンジャー精油にまつわる注意事項

高濃度だと皮膚刺激の可能性があるので注意しましょう。低濃度での使用に。

また、ジンジャー精油は、産地によって香りに違いが出やすいので、好みのジンジャー精油に出会ったら、産地を覚えておくのがおすすめです。

おわりに

ジンジャー精油は、心も身体も冷えていると感じるとき、どちらに対しても役立ちます。冬場や冷房で冷える時期に寂しさも感じるときには、ぜひ入浴剤として沐浴を試してみてください。心も身体も温めて元気づけてくれるでしょう。

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