精油の種類

【Aroma Library】オレンジ精油のおすすめの使い方・効果・効能

JODAN.(ジョダン)instagramでもご紹介している精油の種類についてのアロマメモと心理作用を、ブログでもう少し詳しく発信するコーナー第7弾。

植物たちの声に耳を傾ければ、わたしたち人間もその力の素晴らしい効果を十二分に受け取れるようになるはずです。

草、木、花、種…は私たち人間よりもずっとずっと偉大で強い存在。

だから、不安なとき、弱っているとき、疲れているとき、自分らしくいられないときに、助けとなってくれる。

そんな植物たちにもっと親しみを感じて頂けたら嬉しく思います。

第7回目は、オレンジ精油についてご紹介いたします。

精油について知って使うのと知らずに使うのとではアロマの効果も違ってくると言われていますので、一歩踏み込んで精油のことを知るきっかけとなれば幸いです。

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イラスト/服部あさ美

【Aroma Library】オレンジ精油のおすすめの使い方・効果・効能

オレンジ精油の基本情報

精油名:Orange sweet オレンジ・スウィート
学名:Citrus sinensis
科名:ミカン科
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
産地:インド、中国
ノート:トップノート

オレンジのストーリー

原産地はインドのアッサム地方や中国の雲南地方とされ、ポルトガルの探検家たちがヨーロッパにもたらし、すぐに食用として人気が出たと言われています。

まずはじめにオレンジの薬効に着目したのは古代中国人たちで、乾燥させたオレンジの果皮は漢方薬の生薬として、大切にされてきました。

16世紀頃には、ペストなどの病気の魔除のために、オレンジの実にクローブを刺して乾燥させるオレンジポマンダーが作られました。現代ではクリスマスの飾りにも使われています。

オレンジの植物の特徴

ミカンの木には常緑もしくは半常緑で、高木もしくは低木があり、種類も豊富です。

オレンジスウィートはその中でも広く栽培されている種のひとつです。

薬能形態論などに基づいたオレンジ精油の特徴

【果皮系】

16世紀、スイス人医師パラケルススが、「植物の形態が人間の器官や体の部位と似ていたり、特定の生物の特徴を思わせたりするものはその効用を反映していて、それは神が人間に植物の効能を知らせるためのヒントを託している」と唱えました。

植物と人間はまったく違う生き物のようですが、実は似ている部分がたくさんあります。

オレンジ精油は果皮の部分から抽出されています。木に実るこどものような存在の実を覆う果皮は、太陽のエネルギーをいっぱい受けているため、元気と生命力に溢れたこどもの頃のような純真なエネルギーを持っているとされています。

人と自分を比べて息苦しくなってしまうとき、自分は自分らしくいようとするシンプルな明るさを取り戻させてくれます。

オレンジ精油の心への作用・効果・効能

オレンジの香りには誰でも小さな頃から親しんでいて、万人に愛される明るい香りなので、人が集まる場所での精油選びにおすすめです。

香りの好みは個人差がありますが、多くのひとがオレンジの香りを嗅ぐと、ふわっと表情がほぐれ、明るい気持ちになるので、場の雰囲気を和やかに演出し、交流しやすい空気感にしてくれます。

オレンジのキーワードは、「気楽」「順応性」「楽観主義」。

温かで甘い香りには、喜びと肯定感を呼び起こす力があり、落ち込んだときや寂しいときに、太陽のような存在として心をなぐさめ、明るい気持ちを取り戻させてくれますし、

元気なときには、幸福感やうれしい感情をさらに増し、もっと豊かな心理状態にしてくれます。

また、仕事熱心だったり、がんばりすぎてイライラしまうときにも。もっと気楽に物事に取り組めるよう、氣をスムーズに促してくれます。

難しく考えすぎずにシンプルな思考を取り戻したいときにも助けになります。

オレンジ精油のからだへの作用・効果・効能

消化を促し胃腸の働きをよくする効果があるので、消化不良で胃腸に停滞感があるときや便秘のときには、ホホバオイルなどのキャリアオイルに混ぜてお腹や腰に塗布し、時計回りに優しく擦り込みマッサージしてみると助けになります。

血液の循環促進作用があるので、冷えにも効果的ですし、セルライトやむくみの緩和にも役立ちます。

血流を促すことで、肌のターンオーバーも促進させるため、硬くなったかかとや肌のくすみケアにもおすすめです。顔色を明るくしてくれます。

敏感肌の人はピリピリしてしまうことがあるので、十分希釈して使いましょう。

また、血流促進作用があることから、抜け毛を防ぐためにヘアスプレーにするのもおすすめの使い方です。

薄毛に悩んでいる人は活用してみるのもよいでしょう。

ローズマリー精油、ヒバ精油、ジンジャー精油などとブレンドするのがおすすめです。

オレンジ精油の暮らしの活用法

オレンジ精油の約95%を占めるリモネンという成分が油を溶かす働きがあるため、

エタノールと精製水に混ぜてスプレーにすれば、台所など油汚れが気になる箇所のお掃除に活用できます。

重曹やクエン酸も混ぜるとさらにクリーニング効果が上がるのでおすすめです。

オレンジ精油とブレンド相性の良い精油

オレンジ精油は柑橘系、花系、樹木系、ハーバル系、スパイス系ほとんどすべての精油と好相性です。

誰でも知っている香りなので、ブレンドがうまくいかないときに加えてみるのもおすすめです。ブレンド全体の調和をとり、優しい香りにしてくれます。

オレンジ精油の色とチャクラとの関係

オレンジ精油は、主に、丹田にある第2チャクラのオレンジ色と共鳴しているとされています。

オレンジ色は、太陽のような明るい陽気さと楽観主義を象徴する元気な色でもあり、焚き火を囲んで人が集まり交流する社交性を感じる色。

第2チャクラは、サンスクリット語でスヴァディシュターナといい、「甘美」「甘さ」という意味を持っていますが

人間と人間が向きあうと生まれる感情を味わうことこそが生きるよろこびであり、感情により様々なものを体験し創造していくことが、人生を豊かにしてくれると気づかせてくれる精油のひとつです。

オレンジ精油にまつわる注意事項

柑橘系のエッセンシャルオイルは光毒性があるものが多いですが、オレンジスウィートは光毒性はありません。日中でも安心してお使いいただけます。

ただ、皮膚刺激を起こすことがあるので、皮膚に使用する場合は低濃度に希釈してください。

柑橘系の精油は劣化が早いので、フレッシュなものを使うためにも早めに使い切れる5ml程度の少量サイズを購入するのがおすすめです。

新鮮なオレンジ精油は、鮮やかなオレンジ色ですが、劣化していくと色が薄くなり、香りも少し変化してしまいますので、開封して使用する際に、ティッシュなどに1滴だけでも垂らして色と香りを確かめておくのがおすすめです。

おわりに

がんばりすぎて疲れてしまうときには、オレンジ精油の気楽なエネルギーを借りて、こどもの頃のようにシンプルな考え方に返りましょう。元気を取り戻せるはずです。

常にアロマの香りに包まれていたいという方のために、JODAN.(ジョダン)では外出時にも香りに癒されるアロマリングやオブジェのようなアロマストーンを販売しています。毎日の生活に植物のパワフルな香りを気軽に取り入れてみてください。いつの間にか自然に皆様の人生がより良い方向に導かれることを祈っております。