【Aroma Library】カルダモン精油のおすすめの使い方・効果・効能

JODAN.(ジョダン)のinstagramでもご紹介している精油の種類についてのアロマメモと心理作用を、ブログでもう少し詳しく発信するコーナー第6弾。
植物たちの声に耳を傾ければ、わたしたち人間もその力の素晴らしい効果を十二分に受け取れるようになるはずです。
草、木、花、種…は私たち人間よりもずっとずっと偉大で強い存在。
だから、不安なとき、弱っているとき、疲れているとき、自分らしくいられないときに、助けとなってくれる。
そんな植物たちにもっと親しみを感じて頂けたら嬉しく思います。
第6回目は、カルダモン精油についてご紹介いたします。
精油について知って使うのと知らずに使うのとではアロマの効果も違ってくると言われていますので、一歩踏み込んで精油のことを知るきっかけとなれば幸いです。
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イラスト/服部あさ美
【Aroma Library】カルダモン精油のおすすめの使い方・効果・効能
カルダモン精油の基本情報
精油名:Cardamon カルダモン
学名:Elettaria cardamomum
科名:ショウガ科
抽出部位:種子
抽出方法:水蒸気蒸留法
産地:インド、スリランカ、ガテマラ
ノート:ミドルノート
カルダモンのストーリー
カルダモンは、インド伝統医学のアーユルヴェーダと、中医学で、3000年以上も前から生薬として使用されてきました。
消化を助けるスパイスとして料理に使われたり、世界初の解毒剤の処方にも含まれていたと言われています。
古代エジプトでは「聖なる香煙」として祈祷用の薫香に用いられてもいました。
また、原産国のインドでは、カルダモンの強壮作用が働き、催淫剤としてもっともよく使われていた歴史があります。
カルダモンの植物の特徴
カルダモンは草丈2〜3メートルになる多年生の草木。
湿度を好むので、海抜750〜1500メートル辺りまでの森林や樹木が生茂る斜面などに生息しています。
ジンジャーと同じショウガ科に属し、加温特性があります。
小さな黄色の花をつけ、1〜2cmの大きさの果実は淡い黄色。その内部に赤褐色の小さな種子が何個も入っています。
薬能形態論などに基づいたカルダモン精油の特徴
【種子系】
16世紀、スイス人医師パラケルススが、「植物の形態が人間の器官や体の部位と似ていたり、特定の生物の特徴を思わせたりするものはその効用を反映していて、それは神が人間に植物の効能を知らせるためのヒントを託している」と唱えました。
植物と人間はまったく違う生き物のようですが、実は似ている部分がたくさんあります。
カルダモン精油は種子の部分から抽出されます。
種子は人間に例えるなら、わたしという情報がぎゅっと凝縮して詰まっているDNAで生命力の塊なので、
種子から抽出される精油は、自分の殻を破って新しい可能性や才能を目覚めさせるエネルギーを持っているとされています。
また、消化器に作用することから、食べる意欲=生きる意欲につなげてくれ、身体の生命エネルギーを司る肝と心(腎)を強くする働きがあります。
カルダモン精油の心への作用・効果・効能
カルダモンのキーワードは、「食欲」「安心」「満足」。
柑橘系の香りとスパイシーなジンジャーがブレンドされたような香りで、気持ちを明るく楽しく、かつ温かな安心感ももたらしてくれます。
頭部へのよい作用が評価されるカルダモン精油は、脳と神経系全般を強壮する作用があり、不安や焦りを感じているときや緊張をほぐして決意を新たに前へ進みたいときに助けになります。
やるべきことに精神を集中させてくれるため、思考が鈍っているときや仕事や家事などをパワフルにこなしたいときにもおすすめです。
作業中にアロマストーンやディフューザーなどで芳香浴を。
また、“カルダモンそのものが香水である”と言った調香師もいたほどで、「香りの王様」と称されました。
カルダモン精油の香りの食欲増進作用は、気持ちを高揚させ、「人生への食欲」を回復させ、充足を求める気持ちと真の豊かさを思い出させてくれるとされています。
カルダモン精油のからだへの作用・効果・効能
食べることのできる原料からとれる精油は、消化器系へ作用しますが、カルダモン精油もそのひとつです。
胃腸に働きかけて、生命力を上げ、腸の停滞感やガスが溜まったような症状を改善してくれたり、下痢や下痢に伴う腹痛を和らげてくれます。
消化不良に対する吐き気や胸焼けにも効果があります。
また、血液を促進する作用や抗炎症作用があるので、肩こりや筋肉痛、ストレスからくる体全体の緊張やこわばりを改善するのに役立ちます。
カルダモン精油をホホバオイルなどのキャリアオイルに混ぜて、マッサージしてみてください。
そのほか、去痰作用や抗菌作用により、せきなどの呼吸器のトラブルにも活用できます。
お風呂に入浴剤として使ったり、洗面器やマグカップに熱湯を注いだ中へカルダモン精油を数滴垂らして、香りを吸入すると症状が緩和されます。
カルダモン精油とブレンド相性の良い精油
カルダモン精油は、柑橘系、花系、樹木系、樹脂系、香辛料系と特に調和します。スパイシーで甘みのある、ブレンドを楽しめる精油です。
カルダモン精油の色とチャクラとの関係
カルダモン精油は、主に、みぞおちにある第3チャクラの黄色と共鳴しているとされています。
黄色は、光や幸せを象徴する色。
第3チャクラは、全神経の中心とされるソーラー(太陽の)プレクサスチャクラと呼ばれ、サンスクリット語では「マニプラーラ」といい、「光る宝石」を意味し、
宇宙の中にたったひとつある太陽のように、自分と同じ人間は誰ひとりおらず、ひとりひとりが光輝く価値のある存在だということを教えてくれる精油のひとつです。
カルダモン精油にまつわる注意事項
カルダモン精油は皮膚刺激が強いので、敏感肌の人や幼児が肌に塗る場合は、少量を希釈して使いましょう。
おわりに
心のどこかに焦燥感や不安を抱えてしまっているときは、カルダモン精油の力を借りて、こころを温め、明るい気持ちを取り戻しましょう。
常にアロマの香りに包まれていたいという方のために、JODAN.(ジョダン)では外出時にも香りに癒されるアロマリングやオブジェのようなアロマストーンを販売しています。毎日の生活に植物のパワフルな香りを気軽に取り入れてみてください。いつの間にか自然に皆様の人生がより良い方向に導かれることを祈っております。