【JODAN. people interview】 アロマとあの人 Vol.1/ 神山智美さん

代々木上原の人気リラクゼーションサロンfaye botanicaのオーナー・神山智美さんに普段のアロマの使い方などをインタビュー。精油を使うようになったきっかけは、ヘアメイク時代、海外のモデルさんがショーの前にエッセンシャルオイルのボトルの蓋を開けて香りを嗅ぎながら瞑想している姿をみたときからだとか。気になるおすすめの精油メーカーも。
【 JODAN. people interview 】 アロマとあの人 Vol.1/神山智美さん
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代々木上原にてリラクゼーションサロンfaye botanicaのオーナーをされていた神山智美さん。
Instagramで神山さんのサロンの存在を知って以来、
素敵なサロンのお写真やお人柄があらわれるような優しい文章に惹きつけられずっと気になっていました。
そんな中、偶然の機会にご本人に出会うことができ、神山さんのサロンにお邪魔させていただいたり
JODAN.(ジョダン)のリングもご愛用いただいていたりと少しずつ親交を深めさせていただいています。
10月下旬からドイツでの生活をスタートされるためサロンは只今長期休暇中とのことですが、
とっても素敵な人のアロマ生活が気になる!ということで、、、
そのほか諸々、神山さんの渡欧前にインタビューさせていただきました♡
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(写真:faye botanicaの施術ルーム・神山さんのInstagramより)
神山さんの普段のアロマの使い方
『 神山さんはセラピストとして精油はお仕事道具かと思いますが、
普段ご自身の生活の中では精油をどんな使い方でどの程度使っていらっしゃいますか?』
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ほぼ毎日使ってますね。
寝る前は必ず焚きますし、掃除の後も焚きます。
ルームスプレーだと香りがすぐに消えるから
ディフューザーで焚くことが多いです。
あとは、自分でヘアオイルやバームを手作りするから、
それらをちょくちょく使っていますし、
虫除けのためにも玄関まわりに
ゴキブリが入ってこないように
スプレーでシュッシュしたりとか。
自宅に来客があるときにも部屋に焚きます。
その人っぽい香りだなと思った精油を選んで。
花を飾るときみたいな感覚ですかね。
緊張しやすい人にはリラックス系の精油を焚いてあげたりも…。
精油を焚くことによって
自分のスイッチを切り替えさせられている感覚があって、
寝るときは「さぁ寝るモードだぞ」って
眠ることに意識をフォーカスする感じです。
そうすると気持ちよく眠れるんです。
精油を使うようになったヘアメイク時代のきっかけとその後の変化
『お仕事以外でも精油を多用されているんですねぇ。
いつも自分を心地よくしておくことって大切ですよね。
精油を使っていなかった頃と比べて何か変化はありましたか?』
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セラピストになる前に
昔はヘアメイクのお仕事をしていたんですけど
その頃は精油を使っていませんでした。
ショーのメイクのお仕事に携わっていたんですが
毎日仕事に追われていて…。
こどもの頃から自分と対話するのは得意だったのに
20歳になって仕事するようになって
その対話がいつの間にかできなくなっていました。
「いま、こういう気分だよね」って確認できなくなってて。
今どうしたいかひと呼吸おいて向き合えないまま、
毎日朝起きて、仕事して、帰って寝るというルーティーンを
ただ繰り返している状態。
十数年前のその頃は、精油を生活に取り入れている人は
まだあまりいない時代でした。
でもヘアメイクの仕事で、ショーの前に海外のモデルさんが
あぐらをかいて精油のボトルの蓋を開けて嗅いでて、
何をしているのか聞いてみたら、
「ショーで緊張しないようにメディテーションしてるの」っていうんですよ。
瞑想していたその姿に感動して私もやってみたいと思いました。
当時は自分でいっぱいいっぱいだったから。
早坂かずこさんとか道端ジェシカさんが精油を使い始めて
アロマセラピーが日本にも広がり始めようとしている頃だったと記憶しています。
わたしは「フランキンセンス」から精油を揃えていきました。
仕事から自分を解放しようと、
そのモデルさんのマネごとをしたのが始まりでした。
勉強したいと思ってAEAJ(日本アロマ環境協会)の検定を受けたり
スクールで学んだり…
その頃が一番アロマクラフト(精油を使って自作するバームやルームスプレーなど
)を作っていたかな。
それをきっかけに、ヘアメイクから転身して癒しの仕事をしたいと思うようになったんです。
香りって人をこんなに癒せるんだと感じた瞬間でした。
精油を生活に取り入れるようになって、
だんだんと自分と対話できるように戻りましたし、
よりよい時間を過ごせそうという希望も込めて香りを使っていて
香りで自分のまわりの空気の切り替えと、
自分の気持ちの切り替えをうまくできるようになりました。
元々、植物の香りも植物自体も好きで、小さい頃は、父に
光が丘公園(練馬区)にあった温室の植物園に行きたい行きたいと言って
よく連れていってもらっていた記憶があって、
原点に回帰していった感覚もあるかもしれません。

(インタビュー当日。飾らないスタイリングも素敵な神山さん。都内・石神井公園にて。)
コロナ渦以降に起きた考え方の変化
『精油を使うことでより自分らしくいられるようになったんですねぇ。
今コロナ渦において自分の内側と対峙せざるをえない状況になった人も多いと思うのですが
コロナ渦によって起きた考え方の変化があれば教えてください。』
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今までは自分の思っていることを人に会って話して
意見を聞くという機会が私にとって大事なことでしたが、
コロナ渦になって自分で思っていることを人に話す機会が減ったことで
「自分ってこう思ってるんだな」「じゃあ次はこうしよう、こうしたいな」って
自分はどうしたいのかに向き合うのが以前より上手くなってきた感じがあります。
わざわざ人に話さなくても自分の感覚を信じられるようになったというか。
コロナ渦前までも自分の考えは人に相談せずとも自分の中で決まってはいたんだけれど
自分のモヤっとしたことを人に共有できても、すっきりとしなくて
言わなくてもよかったかも、って思うこともありました。
でも考えを直接共有しなくなったことによって、
自分がこう思えばこれでいいんだという自己完結能力がついた気がします。
何かマイナスなことが起こっても、不幸に思うか思わないかも自分次第で。
不幸と思えば不幸だし、自分に必要なことだったと思えれば不幸ではないですしね。
あとはファッション、文化の流行に対しても流されにくくなっているかな。
精油選びでポイントにしていること&おすすめの精油ブランド

『そうですね、コロナ渦において、自分をしっかりと保つためにも
やはり精油って頼りになる存在だなぁと感じています。
神山さんは精油選びでいつもポイントにしていることはありますか? 』
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基本的には、直接ボトルから香りを嗅いでみてその時にいいなと思ったものを買うようにしています。
自分の状態もその時々で変わってくるものなので。
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『同じ香りでも、いい香りだなと感じるときと、そうでない時がありますよね。不思議です。』
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はい。それに海外からオンラインで取り寄せたもので、香りがちょっと違ったなと思う失敗もあって。
その時の自分がその香りを欲しいか欲しくないかに従う感じです。
でもオンラインでは、すでに知っているメーカーのものや信頼しているブランド、
気になっている方が調香されたブレンドオイルを買うこともありますよ。
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『よろしければ、信頼しているおすすめの精油メーカーを教えてください』
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janesceやfarfalla、柑橘系ならmateriaaromaticaあたりでしょうか。
神山さんが一番好きな精油
『いま好きな精油、もしくはずっと好きな精油の種類があれば教えてください。
それによりどういう状態になりますか?』
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ずーっと一番好きなのは、フランキンセンスです。
初めて嗅いだときから当時の脳への影響がすごくて。
そのときにビビビときたのが今でも続いています。
樹液で傷を癒すフランキンセンスの慈愛のエネルギーに癒されているのかな。
フランキンセンスを嗅ぐと自分が、すんっとまっすぐになれるんです。
一本中心軸を入れてくれるというイメージが、はじめからあるのかもしれません。
私にとって自分を丁寧にさせてくれる精油です。
JODAN.(ジョダン)のアロマリングの使用感

『フランキンセンス、わたしも好きです。精油の中では少し高価ですけど、
外野に惑わされずに自分の内側に入っていくために
力になってくれる香りだなぁって私もいつも感じます。」
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そうそう、フランキンセンス精油って高価だから、
外出するときに一瓶持ち歩くということはしないんですが、
JODAN.(ジョダン)のアロマリングだと一滴染み込ませておけば、
香りが1日もってくれるからとても重宝しています。
シンプルなデザインとフォルムも好きで、
他のリングとの組み合わせが私のスタンダードになりました。
ガラス製のアロマアクセサリーのピアスとかだと
精油がこぼれて洋服への染みにならないか気になってしまいますが
JODAN.(ジョダン)のアロマリングはそんな心配もなく
指を動かすとすぐに香りを嗅げるし、
ふとしたときに癒されています。
以前、お茶のワークショップへ行った時も
アロマリングの見た目のかわいさに、
その場にいた人たちからすごく褒められましたよ。
月に一度は自然の中へ
『ありがとうございます。ご感想、とってもうれしいです。
自然を身近に感じることができない状況のときに、特に使って欲しいなぁと思っているんです。
都会にいるとどうしても氣を消耗しやすいので、
JODAN.(ジョダン)のアロマリングで植物のパワフルなエネルギーを
いつでも気軽に補充して元気になってほしいな、っていつも願っています。
ちなみに、神山さんは都会ではなく自然に囲まれた場所はお好きですか?』
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大好きです。
コロナ渦前から、月に1回は友達に付き合わせてしまうほど、
公園や山に登ったりしています。湿地も好きですね。
そうしないと生きていけないくらい。
長野県霧ヶ峰高原の八島湿原は特におすすめです。
私の中でミューズはナウシカで...
自然と共存しながら生きていこうとする姿は、小学生の私に衝撃を与えました。
持続可能な暮らしへの行動
『自然ってほんとうに偉大ですよね。「自然を守ろう」ではなくて
すでに守られているのは私たち人間なのに、って、いつも思うのですが、
神山さんが持続可能な暮らし方において、意識されていることを教えてください。』
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持続可能かどうか意識しすぎていた頃もありましたね。
普段は、できる限りペットボトルやプラスチック製品を買わないことからはじまり、
エコラップ(蜜蝋ラップ)を使ったりという自分でできる範囲での取り組みが定着していますが、
以前はスーパーの過剰包装に対して、反対する強めのメールを送ってみたこともあるんです。
でもそのお店の別のお客様からきちんと包装していないとクレームがあるとのことで受け付けてもらえなくて…。
今では、相手に求めるんじゃなくて、
計り売りで買えるお店があればそちらを選択したり、
オーガニックのものを選ぶようになりました。
自分だけでも、支持したいものを選択していこうというスタンスですね。
古着に対してセンスのある人が価値をつけたものを買うことも
サステナブルな行為だと思うし。
モノができるまでのストーリーのあるものが好きなので、
大量生産されているものは選ばなくなりました。
修理してでも使おうと思えるか、流行りじゃなくて長く付き合えるか、
次の代まで使えたら素晴らしいな、などと考えて買い物しています。
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『直接お店へ連絡してみるなんて、行動力が素敵!
ありきたりだけど、やっぱりひとりひとりの行動が状況をよくすると信じたいですよね。
もうすぐご主人のお仕事の関係でドイツに渡欧されるとのことですが、
オーガニック先進国でのリアルな情報など、
JODAN.のブログでも共有していただけるとのことなので
楽しみにしています!
本日はありがとうございました^^』
text: JODAN. fujie